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杉浦日向子さんを追悼する
世の中変わった人は、いくらでもいるが、彼女の変わりぶりは好きであった。というより、ファンだったと申し上げてもいいと思う。今年7月22日、下咽頭癌のために亡くなった。46歳の若さであった。ご冥福をお祈りする。

彼女については、実は他のblogで、逝去のニュースに触れてすぐにエントリを書いたのであるが、最近、彼女の著作を読み返していて、“あぁ、いいなぁ”と思うことがあったので、このblogには適さない話題と思っていたのだが、ひとつくらいエントリを加えて、まだ彼女の作品にふれたことのない方の啓蒙に努めるのもいいのではないかと思い始めた。テレビなどのメディアにもお出になっていた方なので、顔くらいはご存知の方も多いだろう。僕もマニアックな人から見れば、彼女の作品に精通しているわけではない。ただ、漫画の方は結構読んでいるかな。彼女の持ち味とする柔らか味のある絵柄も好きであったが、江戸時代における浮世絵の時代的変遷をうまく使った作品なども、個人的にはお勧めできると思う。
彼女が着物、ようするに和服の良さについて書いた文章から、ちょっと引用しよう。引用の仕方としてはあまり良くないが、文章のタイトルだけ書くことにする。
着物ってキモチ良い
それで、コトあるごとに江戸はおもしろいなぁと感じ、いろんな人に、江戸についてのお話をしたりするんですが、正直いって「江戸文化というものは、コレコレコウだから、カヨウにすばらしいのである」とか、声を大にして、いったりしたくはないのです。
第一、私「〜である」「〜だ」という言い方が、あまり好きではなくて「〜です」「〜ます」も、なんというか、それほど好きではなくて、「〜だといいなぁ」「〜と思います」という、いいくらかげんな言い方をツイツイしてしまうのですが、ほんとのところ「〜と思います」というのも、少しヤなんです。
少しヤな、「〜と思います」はいいけれども、「〜だといいなぁ」では、江戸風俗研究家としては少し困ってしまうのではないかと思うのだが、そこが彼女の魅力的な部分であるように思う。実際100年以上も昔のことなのだ。実際見たこともない江戸時代の風俗について語るのに、もちろん文献にあたって調査されていると思うのだが(江戸時代の後期の風俗については『守貞漫稿』という、これまた変わった人が書いたとしか思えない詳細な風俗誌があり、時代劇などの時代考証家のアンチョコとなっている)、それでも自分の想像で組み立てた、あるいは整理した部分があり、それをこのように正直に活字に出来ることが、素晴らしいことなのかもしれない。笑っちゃうけどね。

さらに、次のような文章が続く。
着物ってキモチ良い
ああ、ずい分、話がズレてしまいましたが、というわけで、私は、江戸がただ、なんとなく、好きなだけで、理由は、聞かれるたびに、らしくこじつけますが、それは、その人が望んでいるだろうからという、気くばりであって、実際は、自分でも、わけがわかっていません。
ですから、「イェーッ、みんなッ、江戸って最高だぜいッ」なんてこたぁ、往来ででんぐり返りするくらい恥ずかしいポーズで、とてもそんな、大それたマネぁできません。
どういうふうなのかというと、ちょんちょんと指で肩をつっついて「にいさん、にいさん、ちょっとイイノがありやすぜ」って、コソコソと耳打ちしたいような、そんなふうなのですが、なかなか、そういうふうにはなれなくて、活字になると「今日も君の江戸は熱いかい」てなことを言っているような、アンポンタンに見られてしまいます。
私は、決して、そのような怪しげなものではありません。
この気持ちは、ちょっと共感する。僕も、実はちょっと最近ではあまり見かけない、昔はお嬢さまの習い事として結構盛んであった芸事を、趣味で習っているせいか、江戸の風俗には少々(杉浦さんのような本職から見れば、足元にも及ぶはずもないが)知識があり、興味も持っている。しかし、まじめに語りだすと、怪しい人間なんだよね〜。杉浦さんがこの文章を書いた頃はそうでもなかったのかもしれないが、最近では、古い時代の日本について肯定的に話そうものなら、変な一派といっしょくたにされかねないので、注意を要するのが、なんともやりきれない。っていうのは、僕の思い過ごしかもしれないけどねー。
着物ってキモチ良い
ただ私は「日本人なら和服だぜ」とか「日本人なら味噌汁よ」とかいったたぐいのことも、なんか、好きじゃなくて、イガイといいんですからァとおススメして「うん、イガイと良かった」と感じてもらえたら良いなぁ、というだけなのです。
らしいです(笑)。

まあ、昔のことはほんとうによく分からない。でも、杉浦さんと同様、江戸時代の大店の若旦那に生まれなかったことを不運と嘆きつつ、21世紀の日本に生きている僕としては、古いもののなかにも、結構面白いものがあるよっていう、彼女の見方には共感を覚えることが多かった。まだまだ、お若く、これからのお仕事が期待された中での急逝は、ほんとうに惜しまれる。心からご冥福をお祈りする。

p.s.
明日からロンドンに行ってきます。友人のところに泊めてもらうつもりで、このblogは身近な人には言っていないので、たぶん見ることもしません。コメントのお返事などが遅くなるかもしれませんが、ご容赦ください。
| 気になること | 20:56 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
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