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Ynus教授の講演録
少々、興味深いウェブページを紹介したい。東京大学において2005年1月に行われたグラミン銀行総裁Muhammad Ynus教授の講演を紹介したページである。この「貧困のない世界をめざして」と題された講演は、日本語の講演録英語の講演録がPDFで公開されている。グラミン銀行は開発途上国でのマイクロクレジットの成功例として、非常に名高い。もし、ご存知でない方は、ぜひこの講演録を読んで、それがどのようなものであるかを知っていただきたいと思う。グラミン銀行は、世界の中でも最貧国といわれるバングラディッシュで設立され、バングラディッシュの中でも貧困にあえぐ人々に融資をし、成功した銀行である。もちろんあこぎな商売をして儲けたわけではなく、極めて人道援助団体に近い活動を通して、商業銀行として成功した例だといわれている。その設立者であり、総裁であるYnus教授の講演は、極めて興味深い内容になっている。(とにかく、読んで欲しい!!)
新年度が始まって間もない時期、新しい生活が始まっている方も多いと思う(僕はまったく新しさもない年度始めだけど)。大学に入った方、新社会人として活動を始めた方の中には、社会的に価値のある活躍をしたいと望んでいる方も多いと思う。何が社会的に価値があるかは、人それぞれだし、それがどうあるべきかを議論するつもりはないけれども、この国にも少数かもしれないが、恵まれない人々に何らかのサポートをしたいと考えている人はいると思う。特に、若い人たちにはそういう傾向が大きいと信じたい。

今回紹介したい内容は、実のところ日本にいるとほとんど実感できない問題を扱ったものだと、僕自身思っている。しかし、そうであっても、僕たち日本人の人道援助という概念に対して極めて示唆に富むものであると信じている。人々は、困った人を助けるためには人間の感情的な側面が役に立つと考えがちである。ようするに、あなたが最貧国の人たちを助けるかどうかは、そのような人たちをかわいそうだと思うか、思わないかに大きく依存していると信じられている。もちろん、そのような感情的な側面は軽視できないし、Ynus教授の持っていた社会正義への強い欲求は、既存の経済学に対する批判として強くこの講演にも表れている。その一方で、NGOの活動が、その活動家の強い情熱にもかかわらず、成功する場合と成功しない場合があることも事実だ。コメンテーターの泉田洋一教授が指摘するように、Ynus教授が経済学的な発想のもとで、この稀有な組織を運営してきたのも事実であるように思える。

僕は何が言いたいのか。社会の問題を解決する上で、確かに既存の学問(経済学に限らない)には限界があるように思える場合がある。しかし、実際に複雑な社会の問題に立ち向かうとき、持っているのは情熱だけというのは徒手空拳で心もとないといわなければならないのではないだろうか。あなたが、今もし、高い理想を掲げたNGOに身を投じて誰かのためになる生き方を選ぼうとしているならば、一瞬立ち止まって考えてみるべきかもしれない。この目的のために役に立つ知識はなんだろうかと。Ynus教授が警告しているように、闇雲に学問(繰り返すけれども、経済学だけではない)を信じるべきではないとしても、あなたの理想を支える武器が世の中にないとは限らないのではないか。

OK。ここで述べた僕の考えは、この講演録の浅い読み方なのかもしれない。でも正直に言えば、僕の考えはどうでもいい。とにかく、繰り返して言うけれども、これを読んで欲しいのだ。(おそらく、それは僕がこの講演内容に大変感銘を受けたからであり、それはまさしく僕の感情的側面の発露なのだけれども。)

蛇足だけれども、泉田教授が述べている、「今、私たちの国日本ではこのような社会問題(貧困問題のこと)を抱えていません。が、私は、私たちが取り組まなければならないようなこの種の非常に深刻な社会的問題が、今の日本には必要なのではないかと思います。」という点には同意しがたい。貧困問題ではないにしろ、この国にも深刻な社会問題が存在しているが、それを僕たちは目に見える形で、頭で理解できる形で、表現することが出来ていないように思える。
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